「銀座で働いているので、通うなら職場の近くがいいんです」
「残業が読めなくて、予約を入れても行けない日が出てしまいます」
「会食が多くて、食事管理が現実的じゃない気がしています」
銀座で働いている方から相談を受けるとき、体の話より先に出てくるのが、この生活の条件のほうです。
結論:銀座で働きながら続けるなら、最初に決めるのは運動の内容ではなく、行けなかった日をどう扱うかです。週2回と決めた人より、行けない週があっても戻ってこられる形にした人のほうが、結果的に長く続きます。続かない原因は意志の強さではなく、たいてい設計のほうにあるんですよ。
なぜ「週2回」と決めると続かないのか
回数を先に決めると、達成できなかった週が失敗になります。人は失敗が2回続くと、その活動から距離を取りやすくなります。これは意志の問題ではなく、行動が報酬と結びつかなくなったときに起きる、ごく自然な反応です。
続いている方に共通するのは、行けなかった週を織り込んでいることです。今週は1回でいい、来週2回戻せばいい。この幅を最初から持っている人は、脱落しません。
会食が多い人の食事管理をどう考えるか
減らす発想でいくと、会食のたびに計画が壊れます。そうではなく、会食の日は「たんぱく質を確保する日」と位置づけ、翌日の朝と昼で全体を整えるほうが現実的です。
24年の指導で多いのは、会食の翌日に食事を抜いて帳尻を合わせようとするケースです。これをやると、次の食事で血糖の上がり方が急になり、かえって体は溜め込む方向に働きます。抜くより、いつも通りに戻すほうが早いです。
移動時間は運動として数えられるのか
銀座で働いている方の強みは、移動が多いことです。駅から職場、打ち合わせ先への移動。ここは意識して歩けば、まとまった運動量になります。
ただし、脚を細くする目的で歩数だけを増やすのは、あまり効率がよくありません。歩くこと自体は血流とむくみに効きますが、体型の変化としては別の刺激が要ります。移動は土台、トレーニングは変化を作る役割、と分けて考えると混乱しません。
立ち仕事と座り仕事で、優先することが違う
座っている時間が長い方は、股関節が曲がった時間が長く、お尻が使われにくくなっています。この場合は、お尻を働かせる練習の優先度が上がります。
立っている時間が長い方は、下に血液が溜まりやすく、夕方のむくみが出やすいです。この場合は、ふくらはぎを動かす頻度と、足首まわりの可動性のほうが先です。同じ「銀座で働いている」でも、処方は逆になります。
銀座トレーニングラボでの進め方
当ラボは脚やせ・下半身太りを専門にしています。初回はまず、いまの脚の太さが何由来かを分けるところから始めます。むくみなのか、脂肪なのか、筋の使い方の偏りなのか。ここを分けないと、正しい対策を間違った相手に当ててしまうためです。
そのうえで、通える頻度と生活の条件に合わせて内容を決めます。頻度が取れない方には、来られない週に自分でできることを渡します。ジムに来た日だけが前進で、来られない日は後退、という組み方はしません。
続けるために、最初に決めておくといいこと
一つ目は、行けなかったときの代替行動です。10分でできることを一つ決めておくと、途切れが「ゼロの日」になりません。
二つ目は、判断する間隔です。毎週の体重で判断すると、水分の変動に振り回されます。2週間から1ヶ月の幅で見ると、方向が見えてきます。
三つ目は、測るものを体重以外にも持つことです。朝夕の脚の太さの差、靴のきつさ、階段での息の上がり方。体重が動かない時期でも、これらが動いていれば前に進んでいます。
東銀座で下半身痩せを続ける前提での組み立ては、東銀座の脚やせのページにまとめています。
よくある質問
Q. 週1回でも変わりますか?
変わる方はいます。ただし、来られない日に何をするかを決めているかどうかで差が出ます。頻度そのものより、間の過ごし方のほうが効いてきます。
Q. 食事はどこまで管理が必要ですか?
全部を管理する必要はありません。まずはたんぱく質が足りているかだけを見るところから始めることが多いです。持病がある方や治療中の方は、医師の指示を優先してください。
Q. 運動経験がなくても大丈夫ですか?
問題ありません。むしろ、これまで使えていなかった部分が残っている分、変化が見えやすいこともあります。個人差はありますので、体調に不安がある場合は事前に医師に相談してください。
【執筆者】今村 雅史(銀座トレーニングラボ代表・パーソナルトレーナー歴24年)
進化学・神経科学に基づいたトレーニング指導を専門とする。NASM OPTIMA 2025・2026年度講師。


