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銀座のパーソナルトレーニングジムで下半身痩せダイエット

種目を決める前に、評価する。銀座トレーニングラボが最初にやらないこと

種目を決める前に、評価する。銀座トレーニングラボが最初にやらないこと

キーワード:ムーブメントスクリーニング / トレーナー向け専門性紹介
公開日:2026年7月6日

「目的を聞いて、すぐに種目を出すトレーナー」と、「まず評価をするトレーナー」。

この二つは、似ているようでまったく違います。見た目には同じように指導しているように見えても、その中身は根本から異なります。

ほとんどのジムのカウンセリングは、こう進みます。「痩せたいんですね。では、スクワットとランジをやりましょう」。

これは、実は評価の省略です。

なぜ「できない動作」に負荷をかけてはいけないのか

アメリカの理学療法士、グレイ・クックの言葉に、こういうものがあります。「できない動作に負荷をかけるな」。

シンプルですが、業界の構造的な問題を突いています。

例えば、股関節の可動域が制限されている人に、深いスクワットをさせるとどうなるか。股関節が十分に曲がらない分を、腰や膝が代償します。負荷をかければかけるほど、腰痛や膝の痛みのリスクが積み上がっていきます。

「頑張って重量を上げた」のに、体を痛めた。この失敗パターンは、評価を飛ばしたことが原因であることがほとんどです。

代償動作は、一度に大きな怪我を生むわけではありません。厄介なのは、少しずつ関節や筋膜に負担を蓄積させ、数ヶ月後、数年後に、原因のわかりにくい痛みとして表面化することです。「気づいたら膝が痛い」という相談の背景に、こうした積み重ねが隠れているケースは少なくありません。

目的を聞いてすぐ種目を出すことの問題

多くのジムで評価が省略される理由は、単純です。時間がかかるからです。

体験の30分、40分の中で、丁寧な動作評価をする時間を取れば、体験としての満足度は下がると考えられがちです。「今日はしっかり動けた」という体験の方が、営業的には成立しやすいのです。

しかし、これは短期的な満足と、長期的な成果を引き換えにする選択です。

評価をせずに始めたプログラムは、その人の本当の制限や癖を無視したまま進みます。数週間は成果が出ても、その後にプラトーや痛みという形で、必ずツケが回ってきます。

銀座トレーニングラボが評価から始める理由

当ラボでは、初回カウンセリングの60分のうち、半分近くを動作評価に使います。

具体的には、静的なアライメントの確認、片足立ちでのバランス評価、しゃがみ込みの深さと軸のブレ、肩関節の可動域テストなどです。NASMのモデルをベースに、その人固有の「動きの癖」を洗い出します。

これは、世界標準の評価法を、アスリートだけでなく一般の方にも適用するという考え方です。

多くのジムでは、こうした評価はアスリートやリハビリの現場でしか行われません。しかし、日常生活で椅子に座り続けている一般の方こそ、体の使い方に大きな偏りを抱えています。

評価をすることで、初めて「この人に今、本当に必要なこと」が見えてきます。

リハビリの現場から広がった評価という発想

そもそも、動作を評価してからプログラムを組むという考え方自体、もともとはスポーツ現場やリハビリの臨床から広がってきたものです。

理学療法士やアスレティックトレーナーは、患者やアスリートの体に負荷をかける前に、必ず動作の評価を行います。これは、限られた回復期間の中で、間違った負荷が怪我の再発につながることを避けるためです。

この発想が、一般のフィットネス指導の現場にはあまり浸透していません。多くのジムでは、評価という工程そのものが省略され、目的に応じたテンプレートのプログラムが提供されるにとどまっています。

当ラボが評価を重視しているのは、この「専門的な現場では当たり前の手順」を、一般の会員にもそのまま適用するという考え方に基づいています。

評価の結果、種目が変わる

面白いのは、同じ「下半身を引き締めたい」という目的でも、評価の結果によって最初に選ぶ種目がまったく変わることです。

股関節の可動域に制限がある人には、まず可動域を広げるモビリティワークから入ります。片足の安定性が低い人には、両足のスクワットより先に、片足での荷重コントロールを練習します。

「痩せたいなら、とにかく脚を動かす」という単純な発想では、こうした個人差は見えません。

肩の可動域に制限がある方であれば、いきなり肩を大きく使う種目を避け、まず胸椎の可動性を引き出す種目から入ります。評価をせずに種目を決めていれば、こうした遠回りに見える一手間は生まれません。しかし、この一手間こそが、後の怪我や停滞を防ぐ分かれ道になります。

評価にかかる時間は、投資である

評価には、初回だけでなく、数ヶ月に一度の再評価も必要です。体は常に変化していくため、一度決めたプログラムをそのまま使い続けることにも、実は同じ落とし穴があります。

当ラボでは、3ヶ月ごとに簡易的な再評価を行い、可動域や左右差がどう変化したかを確認しています。この積み重ねが、長期的に怪我をせず、成果を出し続けるための土台になっています。

若手トレーナーに伝えたいこと

これからトレーナーを目指す方、駆け出しの方に伝えたいのは、種目のレパートリーを増やすことより先に、評価の技術を磨いてほしいということです。

種目は、評価の結果として選ばれるものです。順番が逆になると、どれだけ種目を知っていても、目の前のクライアントに合ったプログラムは組めません。

私自身、24年前は種目の知識ばかりを追いかけていました。評価の重要性に気づいたのは、現場で何度も「良かれと思って組んだプログラムが、痛みを引き起こす」経験をしてからです。

当時の自分を振り返ると、恥ずかしながら「なぜこの種目を選んだのか」を、後から説明できないことが何度もありました。評価という土台がなければ、種目選びは経験と勘に頼るしかなくなります。それでは、クライアントごとの再現性のある成果にはつながりません。

NASM OPTIMAの講師としてカンファレンスに参加するたびに感じるのは、世界の潮流が「種目のバリエーション」よりも「評価の精度」に向かっているということです。この流れは、今後さらに一般のフィットネス指導にも広がっていくはずです。

焦らず、評価を飛ばさない

評価には時間がかかります。即座に汗をかいて満足感を得られるものではありません。

しかし、この最初の一手間を飛ばさないことが、結果的に一番遠回りをしない道になります。

種目を出す前に、まず見る。銀座トレーニングラボが大切にしているのは、この順番です。

体験セッションに来られる方の中には、「今日はしっかり動けなかった」と、少し物足りなさそうな表情をされる方もいます。しかし、評価に時間をかけた分だけ、その後のプログラムの精度は上がります。目の前の物足りなさより、その先の再現性を選ぶ。それが、専門的な指導の入り口だと考えています。

【執筆者】今村 雅史(銀座トレーニングラボ代表・パーソナルトレーナー歴24年)
進化学・神経科学に基づいたトレーニング指導を専門とする。NASM OPTIMA 2025・2026年度講師。

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