下半身太りを科学で解決|銀座の脚やせ専門パーソナルジム

銀座のジムで下半身痩せ

下半身痩せしたいなら「フォーム」より「動きのスピード」を見てください

最近、ジムに新しい動作解析アプリを導入しました。

これがけっこう革命的で、前までの「フォーム中心」の分析とはまるで違う。

今までは、スクワットの膝の角度だとか、股関節の開き具合とか、そういう“形”をチェックしてたんです。

でも、導入した新しいアプリは「s/m(秒速)=動作スピード」が見えるんです。しかも、各関節のスピードや、左右差までわかる。

これがね、ほんとうに面白いし、なにより「意味がある」。

「フォームってほんとに大事なのか?」と以前から言ってきた私には非常にありがたいソフトです!

「角度の正解」って、実は存在しない。

まず、多くの人が誤解しているところから。

「スクワットは膝が90度が理想」とか、「足首の角度はこの範囲に収めるべき」とか、よく聞く話ですよね?

でも、2020年の研究(Fosang & Baker)では、「関節の理想角度を一律に定義することには意味がない」と明言されています。

理由は単純で、年齢・体格・筋力・柔軟性・運動経験などが違えば、“正しい”角度も変わるからです。

実際、現場にいるともっとわかりやすい。

フォームが理想的に見えるのに、全然力が出ていない人。

逆に、フォームが崩れてるように見えるのに、爆発的な出力を出す人。

どっちがいいのか?って言ったら、やっぱり“動けてる人”なんですよね。

ケガは角度だけでは決まらない

よく「そのフォームだと膝に悪いよ」とか「その角度だと腰を痛めるよ」と言われがちです。

でも、実際には角度単体では、ケガのリスクは評価できないと考えられています。

たとえば、HewettらのACL研究(2005)では、膝が内側に入る(動的ニーイン)+股関節内旋+着地時の減速不足という“動きの複合パターン”が、ケガを誘発していると指摘されています。

つまり、「角度」そのものよりも、

・その角度をどうスピードで通過するか
・その動作を支える筋力があるか
・左右のバランスは取れているか

が重要なんです。

「感覚」が整っていないと、フォームは崩れる

さらにもう一歩踏み込むと、「動作の質」を決めているのは、目に見える形ではなく“感覚”のほうだったりします。

たとえば、

  • 前庭覚(バランス感覚)
  • 固有感覚(関節や筋の動き・位置を感じる力)
  • 視覚や触覚の統合処理

これらがしっかり働いていれば、多少フォームが崩れていても「動きの中で修正できる」=怪我しにくい。

逆に、角度が理想通りでも、
感覚がうまく統合できていなければ、

・グラつく
・タイミングがズレる
・接地時にブレーキがかからない

といった“見えない崩れ”が起こり、ケガに繋がります。

これ、感覚的にも経験ある方、多いんじゃないでしょうか。

s/mは、そうした「感覚のズレ」まで見えてくる

今回導入したアプリの良さは、この「感覚と動作のズレ」が数字として浮き彫りになるところ。

たとえば、あるお客さんはスクワットでフォームは完璧に見えました。

でも、右脚のs/mが2.4、左脚が1.7という、明らかな左右差が。

これを見て初めて「実は片脚にばかり頼っていた」ということが本人にも分かり、結果としてフォームも、筋力バランスも改善されたんです。

こういうの、角度だけ見ていても絶対に気づけません

「角度は答え合わせ、スピードは成長のログ」

もちろん、角度が無意味ってわけじゃありません。

関節の安全域を守ったり、過剰な代償動作を防いだりには使えます。

でも、今の時代はそれだけでは不十分。

  • どの関節が、どのタイミングでどれくらい速く動いているか
  • 左右の出力差はどれくらいあるか
  • それらを支える感覚機能はどうか

こうした“動きの本質”に目を向ける時代です。

s/mという数値は、その変化を見える化してくれます。

つまり、「今日は0.3m/s速くなった!」が、そのまま成長の証拠になるんです。

見えることは超楽しい

このアプリを使ってから、お客さんとのコミュニケーションも変わりました。

「今日、スピード伸びてますね!」
「左脚の出力、前より揃ってきました!」
そんな会話が、自然とやる気や自信につながっていく。

昔のように「角度◯度だからOK」ではなく、「動けてる」「成長してる」をリアルに数字で共有できる時代

これ、めちゃくちゃおもしろいです!

※参考文献:

  • Fosang, A., & Baker, R. (2020). What is normal in gait? Gait & Posture, 79, 1–3.
  • Suchomel, T. J., et al. (2016). The importance of muscular strength in athletic performance. Sports Medicine, 46(10), 1419–1449.
  • Kawamori, N., & Haff, G. G. (2004). The optimal training load for the development of muscular power. J Strength Cond Res, 18(3), 675–684.
  • Hewett, T. E., et al. (2005). Biomechanical measures of neuromuscular control and valgus loading of the knee predict ACL injury risk. AJSM, 33(4), 492–501.

上部へスクロール