朝起きてプロテイン、筋トレ後にプロテイン、そして寝る前にもプロテイン。
食事でも鶏むね肉や卵をしっかり。 そんな生活を送る中で、 「最近、お腹が張って調子が悪い…」 「なんだか、おならが異常に臭い気がする…」 「これって、本当に健康的なんだろうか?」 ふと、そんな疑問が頭をよぎったことはありませんか?
その体のサイン、そしてあなたの疑問は、非常に的を射ています。
結論から言うと、その不調は単なる「量の問題」ではなく、**数百万年にわたる人類の食の歴史と、現代の食生活との間に生じた「ギャップ」**が原因かもしれません。
この記事では、プロテインシェイカーを一旦置いて、あなたの不調の根本原因を壮大な進化の旅から紐解いていきます。
見逃さないで!タンパク質“偏りすぎ”が招く体のサイン
まず、あなたの体が発しているサインを正しく理解しましょう。以下のような症状は、タンパク質の量や種類が偏っていることで、内臓、特に腸が疲れているサインかもしれません。
- お腹の張りや不快感
- 異常に臭いおならや便
- 原因不明の体のだるさ、倦怠感
- 肌荒れや吹き出物
これらは、消化しきれなかったタンパク質が腸内で悪玉菌のエサとなり、腸内環境が乱れている証拠です。量を減らすことも一つの手ですが、もっと本質的な解決策が、私たちのルーツに隠されています。
なぜ不調が?答えは「人類の食の歴史」にあった
「そもそも人間は、こんなに肉やタンパク質を食べるようにできているの?」 この疑問を、ご先祖様の食卓を覗きながら考えてみましょう。
小さな犬歯の謎:噛む力を捨て、脳を選んだ祖先たち
「ライオンと違って犬歯が小さいのは、肉食じゃない証拠」と思われがちですが、実は違います。
人類が「火」と「道具」を手に入れたことで、肉を調理して柔らかく、小さく切れるようになり、頑丈なアゴや鋭い歯は不要になりました。
そして、噛むために使っていたエネルギーを、私たちの「脳」を大きくするために全振りしたのです。
私たちの小さな犬歯は、肉を食べなくなった証拠ではなく、**「頭を使って賢く食べるようになった証拠」**なのです。
祖先の食卓は超ワイルド!「栄養密度」の天才だった
では、賢いご先祖様は何を食べていたのでしょう?
それは、私たちがイメージする赤身肉だけではありませんでした。
- 真のごちそうは「骨髄」:骨の中に隠された骨髄は、高カロリーな脂肪と栄養が詰まったスーパーフード。ライオンなどが食べ残した骨を割り、効率よく栄養を摂取していました。
- 忘れられたタンパク源「昆虫」:昆虫は、乾燥重量の60%以上がタンパク質で、必須アミノ酸やミネラルも豊富な栄養の塊。人類の歴史の大半で、非常に重要なタンパク源でした。
彼らは、単に肉を食べるのではなく、最も栄養価の高い部分(栄養密度)を狙う、クレバーな美食家だったのです。
では、どうすればいい?「ちょうどいい」を見つける3つの原則
この壮大な歴史の旅から、現代の私たちが学ぶべきことは、厳格なルールではなく、柔軟な「原則」です。
原則1:【多様性】タンパク質のレパートリーを増やす
鶏むね肉とプロテインパウダーは素晴らしいですが、それだけに頼るのはやめてみましょう。ご先祖様がそうしたように、あなたの食卓にも冒険を取り入れてみてください。
- 魚介類:青魚(サバ、イワシ)で良質な脂質も摂る。
- 様々な肉:牛肉、豚肉、ラム肉など種類を変える。
- 内臓肉(オフライン):レバーやハツは、赤身肉にはないビタミン・ミネラルが豊富。
- 植物性:豆類(大豆、レンズ豆)、ナッツ類も積極的に。
原則2:【栄養密度】グラム数より「質」を優先する
20gのタンパク質を摂るにしても、プロテインパウダーから摂るのと、様々な栄養素が詰まったイワシの缶詰から摂るのとでは、体への影響は大きく異なります。
骨から出汁をとったスープ(ボーンブロス)なども、祖先の知恵が詰まった栄養豊富な一杯です。
「その食べ物に、タンパク質以外のどんな栄養が詰まっているか?」という視点を持ちましょう。
原則3:【傾聴】自分のカラダの声を最終判断にする
どんなに素晴らしい栄養学の理論も、あなたの体の反応には敵いません。
だるさ、お腹の不問、おならの臭い…
これらは、あなたの体が送る最も正直なフィードバックです。
特定のタンパク質を摂った後に不調を感じるなら、それは今のあなたに合っていないのかもしれません。日々の体の変化に、もっと耳を傾けてみましょう。
まとめ:あなたの身体は、生きた歴史書
「私のプロテイン摂取は、多すぎますか?」 この問いへの答えは、単なる「YES/NO」や「グラム数」ではありませんでした。
それは、質、多様性、そして自分の身体との対話の問題だったのです。
私たちの身体は、数百万年の環境変化に適応してきた、生きた歴史書です。
その一杯のプロテインシェイクが、本当に今のあなたに必要なのか。
たまには、そんな壮大な物語に思いを馳せながら、自分の身体の声に耳を傾けてみてはいかがでしょうか。