💬 質問する

下半身太りを科学で解決|銀座の脚やせ専門パーソナルジム

銀座のパーソナルトレーニングジムで下半身痩せダイエット

その「正しいフォーム」、誰が決めたのですか。銀座トレーニングラボの個体差の見方

その「正しいフォーム」、誰が決めたのですか。銀座トレーニングラボの個体差の見方

キーワード:個体差 / オーダーメイド設計 / 銀座トレーニングラボ 専門性紹介
公開日:2026年7月6日

「膝は90度に曲げてください」「背筋はまっすぐに」。

トレーニング指導で、当たり前のように言われる言葉です。ジムに通ったことがある方なら、一度は耳にしたことがあるはずです。

でも、少し立ち止まって考えてみてください。その「正しいフォーム」は、誰が、何を根拠に決めたのでしょうか。

全員に同じフォームを教えることの矛盾

実は、骨格の形は人によって大きく違います。

股関節ひとつをとっても、大腿骨の頸部の角度や、骨盤の傾き、臼蓋の深さは個人差があります。これは、人類が二足歩行を獲得する進化の過程で生まれた、構造的なばらつきです。

同じ「スクワットで膝を90度に曲げる」という指示でも、股関節の構造が違えば、使われる筋肉も、かかる負担も変わってきます。ある人には自然な深さでも、別の人には関節を痛める深さになることがあります。

にもかかわらず、多くのジムでは、全員に同じフォームの型を教えます。

これは、ある意味で効率的です。教える側は楽です。でも、受け取る側にとっては、体に合わない型を無理に当てはめられることになりかねません。

「正しさ」の押し付けが生む結果

骨盤の形が違う人に、同じスタンス幅、同じつま先の向きを強制するとどうなるか。

ある人は膝が内側に入りやすくなり、別の人は腰で無理に反りを作って代償します。「フォームが崩れている」と指摘される人の中には、単にその人の骨格に合っていないフォームを教えられているだけ、というケースが少なくありません。指摘され続けることで、トレーニング自体への苦手意識が生まれてしまう方も見てきました。

「私は不器用だから、フォームができない」と自分を責める人を、これまで何人も見てきました。

しかし、多くの場合、原因は本人の不器用さではなく、指導の側が個体差を見ていないことにあります。

進化が残した、体のばらつき

人類が二足歩行を獲得したのは、およそ700万年前とされています。四足歩行から二足歩行への移行は、骨盤や股関節の形状を大きく変化させましたが、この変化は、すべての人間に均一に起きたわけではありません。

生活環境や遺伝的な背景によって、骨盤の傾き、股関節の角度、脊柱のカーブには、今も個人差が残っています。これは欠陥ではなく、進化の過程で生まれた自然なばらつきです。誰かの体が「標準」で、自分の体が「ずれている」というものではありません。

だからこそ、「教科書通りの正しいフォーム」という発想自体に、無理があります。教科書に描かれているのは、あくまである一つの体格を前提にした一例に過ぎません。

銀座トレーニングラボが個体差を評価する理由

当ラボでは、初回のカウンセリングで、股関節や骨盤の動きの傾向を確認します。

しゃがみ込みの際に、どちらの膝が内側に入りやすいか。つま先をどの角度に向けたときに、股関節が一番スムーズに動くか。こうした確認を通じて、その人にとっての「無理のない型」を探します。

教科書に書かれた「正しいフォーム」を教えるのではなく、目の前の体に合わせてフォームを作る。これが、当ラボのプログラム設計の出発点です。

同じスクワットという種目でも、スタンス幅、つま先の角度、しゃがむ深さは、クライアントごとに異なります。ある方には肩幅よりやや広いスタンスが合い、別の方にはつま先をより外側に開いた方が、股関節にとって自然な動きになります。この違いは、体験してみないと分からないものではなく、評価の時点である程度予測ができます。

靭帯の柔軟性にも個人差がある

骨格だけでなく、靭帯の柔らかさにも個人差があります。生まれつき関節が柔らかい方は、見た目には可動域が広く「柔軟性がある」と評価されがちですが、実際には関節の安定性が低く、特定の種目で怪我のリスクが高まることがあります。

こうした特性を見落としたまま、可動域の広さだけを評価してプログラムを組むと、かえって関節への負担が増えることがあります。柔らかいことが、必ずしも有利とは限らないのです。

筋繊維のタイプにも個人差がある

フォームだけではありません。筋肉の性質にも個人差があります。

速筋繊維と遅筋繊維の比率は、生まれつきの要素が強いことが分かっています。速筋繊維の割合が高い人は、比較的高重量・低回数のトレーニングで反応しやすく、遅筋繊維の割合が高い人は、中重量・高回数のトレーニングで変化を感じやすい傾向があります。

「このやり方で痩せた」という他の人の成功体験が、自分にそのまま当てはまるとは限らない理由の一つが、ここにあります。

SNSで見かける「このトレーニングで脚が変わりました」という体験談は、あくまでその人の骨格と筋繊維の組み合わせで得られた結果です。同じ回数、同じ重量で真似をしても、同じ変化が起きるとは限りません。

実際にあった食い違い

以前、二人の会員が同時期に同じ「美脚プログラム」を希望されたことがありました。

一人は速筋繊維の比率が高く、もう一人は遅筋繊維の比率が高いタイプでした。同じスクワットを、同じ回数、同じ重量で行ってもらったところ、数週間後の反応はまったく異なりました。前者は重量を上げたときに、後者は回数を増やしたときに、それぞれ明確な変化を実感しています。

もし最初から一つのプログラムを両者に当てはめていたら、どちらか一方は「効果が出ない」と感じたまま、途中でやめていたかもしれません。

実践として何ができるか

自分のフォームに違和感がある場合、まず疑ってほしいのは、教えられた型そのものです。

膝が内側に入る、腰が反ってしまう、片側だけ疲れやすい。こうしたサインは、あなたの努力不足ではなく、体の構造とフォームが合っていない可能性を示しています。

信頼できるトレーナーを選ぶときは、「なぜこのフォームを私に勧めるのか」を、根拠とともに説明してくれるかどうかを、ひとつの基準にしてみてください。「皆さんにやってもらっています」という答えしか返ってこない場合は、個体差を見ていない可能性があります。

当ラボでは、初回の評価結果を会員自身にも共有しています。自分の骨格の傾向を知ることは、トレーニング以外の日常生活、たとえば座り方や靴選びにも活かせる情報になります。

型に合わせるのではなく、体に合わせる

トレーニングの目的は、教科書通りのフォームを完成させることではありません。

あなたの体で、無理なく、効果的に動けること。それが目的です。

型を疑うところから、自分に合ったトレーニングは始まります。今のフォームに違和感があるなら、それはあなたの体が発している正直なサインかもしれません。まずは、その違和感を無視しないところから始めてみてください。

【執筆者】今村 雅史(銀座トレーニングラボ代表・パーソナルトレーナー歴24年)
進化学・神経科学に基づいたトレーニング指導を専門とする。NASM OPTIMA 2025・2026年度講師。

上部へスクロール