「あなただけのプログラム」って、
どうやって作っているの?
評価から始めるから、今のあなたに合った順番で変わっていく。
パーソナルジムって、だいたいどこも「あなたに合ったプログラムを作ります」と言います。
でも正直、「あなたに合ったプログラムって、具体的に何をしているの?」と思いませんか。体重と目標を聞いて、あとはなんとなく経験で決めているんじゃないの、と。
鋭いです。実際、そういうケースは少なくありません。理由は3つあります。
① 資格の問題。トレーナーの資格は種目や栄養は教えますが、「まず評価してから種目を決める」というプロセスはほとんど教えません。だから種目から入るトレーナーが多くなります。
② ビジネスの問題。体験でいきなりきついトレーニングをやらせると「すごかった」と感じてもらいやすい。評価から入ると「測られただけ」と思われやすい。だから評価を飛ばす方が、短期的には売れるのです。
③ 成功体験の問題。自分がスクワットで結果が出たから、お客さんにもスクワットをやらせる。自分の体を基準にしてしまっています。
悪意があるわけではありません。ただその結果、「あなたの体に合っている根拠がほとんどないプログラム」が量産されているのが現実です。
銀座トレーニングラボは、ここを違うやり方でやっています。順番に説明させてください。
まず、あなたの体の「現在地」を知る。
「脚を細くしたい」という目的を聞いても、そこからいきなりスクワット、とはなりません。
地図で言えば「東京に行きたい」という行き先だけがあって、今自分がどこにいるかわからない状態。今いる場所がわからなければ、どの道を通ればいいかも、どのくらいかかるかも決められません。
だから最初にやるのは、あなたの体の現在地を知ることです。やること自体はシンプルで、たとえば両腕を頭の上に伸ばしたまま深くしゃがんでもらう。これだけで、足首・ひざ・股関節・体幹・お腹の捻りの状態が同時に見えてきます。
かかとが浮く人、腕が前に落ちる人、ひざが内に入る人。崩れ方は人によって全部違います。動作を動画で撮影して、関節がどのタイミングでどう動いているかまで確認します。
ここで使っているのは、NFL・NBA・MLBといったトップスポーツの現場で標準的に使われている動作評価の考え方です。世界トップレベルの現場では「動作評価なしにトレーニングを始めない」のが当たり前。それを、アスリートかどうかに関係なく同じように行っています。
なぜ、スクワットで前ももが太くなるのか。
評価で問題が見つかった動きは、いったんメニューから外します。「え、じゃあ何をするの?」となりますよね。
できない動作に負荷をかけても、体は崩れたまま動き続けるだけです。崩れたパターンで繰り返すほど、その崩れが強化されていく。「スクワットをやるほど前ももが張った」という経験、ありませんか。
あれはスクワットが悪いのではなく、必要な動きが整っていない状態で負荷をかけたことが原因です。
しゃがむ動作には、正しい順番がある
本来は、かかとに体重が乗ることでお尻の奥にある小さな筋肉のスイッチが入り、お尻が体重を受け止める土台ができます。その上で股関節とひざが曲がり、最後に足首が動く。この順番で動けると、お尻がブレーキとして働きます。
ところが、つま先重心になるとこのスイッチが入りません。お尻のブレーキが効かず、体重を受け止める役割が前ももに集中する。だから前ももが張る。つまり、前ももが太くなるのは「使われ方の順番」がズレているサインなのです。
「なぜ動けないか」まで掘って、順番を決める。
動けないという事実がわかっても、それだけでは何をすればいいか決まりません。同じ「股関節が使えていない」でも、関節が硬い人、脳からの指令が届いていない人、感覚が鈍っている人で、やることは変わります。だから原因まで掘ってからプログラムを決めます。
そして「何から始めるか」の順番も、感覚では決めません。人間の体には、動きを獲得していく順番があります。赤ちゃんが、首がすわる→体を支える→座る→這う、という順で動きを覚えていくのと同じ原則です。土台から順番に整えないと、上は変わりません。
まず首の動きから見ることがあります。
「ウエストの話なのに、なぜ首?」と思うかもしれません。でも体は、土台が整って初めて、その上が変わるようにできています。この順番に沿って整えていって、ようやく「今のあなたに必要な種目」が決まります。それがスクワットのこともあるし、スクワットより先にやることがあるときもあります。
重さも、根拠で決める。
種目が決まったら、次は重さです。ここにも理由があります。
まず「今日のあなたの体の状態」を確認します。よく眠れたか、疲れは残っていないか。それがトレーニングの質に直接影響するからです。計画通りの重さをこなすことが目的ではなく、今日のあなたに合った刺激を届けることが目的です。
そして大事な原則がひとつ。「前回より重くなった」は成果ではありません。「前回と同じ動作の質を保ったまま重くなった」が成果です。動きが崩れたまま重量だけ上がっても、それは崩れた動きを強化しているだけだからです。
「あなたに合ったプログラム」って、こういうこと。
評価して現在地を知る。原因を特定する。整えるべき順番に沿って土台から整える。そこで種目が決まる。根拠のある重さで処方する。
同じスクワットでも、処方された理由が違えば、体への作用はまったく別物になります。そしてその理由をちゃんと説明できるトレーニングしか、うちは出しません。
この考え方を、AIと最新の論文で
検証にかけました。
ここまでの考え方は、私が24年の現場で組み上げてきたものです。でも、現場の経験だけで「正しい」と言い切るのは誠実ではない。だから、この考え方そのものをAIと最新の研究論文に照らして検証しました。妥当なのか。古くなっていないか。足りない部分はないか。
結果は、自分でも面白いものでした。
自分の理論を、わざわざ疑って、検証にかける。弱い部分を見つけたら直す。足りない部分を見つけたら補う。「説明できる」というのは、こういうことだと思っています。
特別な人が変わるのではありません。
他のジムで結果が出なかった方、長年諦めていた方が、多く通われています。共通して言うのは「ここは説明が違う」という言葉です。今のあなたに合った評価と順番があれば、体は変わります。
もっと知りたい方へ。
下半身が変わるメカニズム、歩き方と脚の関係、人間の体の設計まで、なるべくわかりやすく書いた記事を、無料で読めるようにしています。読むだけで「なぜ今まで変わらなかったのか」が見えてきます。
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